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フランチャイズFCの必要資金とその調達方法

①「フランチャイズFCの設備資金等」

 フランチャイズFCの事業を始めるに当って使用する設備を購入するための資金である。例えば、店舗の建設・改装、機器設備等の購入費が該当する。また、フランチャイズFCのチェーンに加盟する加盟金、保証金、店舗を借りる際の敷金なども含めて記載する。

②「フランチャイズFCの運転資金」

 フランチャイズFCの設備資金以外のものはすべて含まれ、例としては商品仕入、材料仕入、人件費、ロイヤルティ、店舗・事務所の賃借料、広告宣伝費等が代表的である。

③「フランチャイズFCの資金調達」

 フランチャイズFCの初期投資に関わる資金をどこから調達するかを計画することである。調達資金は、出所によって名称が違うとともに持っている性格も異なる。資本金(個人の場合は元入金)とは、フランチャイジー(経営者)本人や出資者が投資した資金で、返済の義務を伴わない。借入金とは、銀行など金融機関から借りた資金で、1年以内に返す短期借入金と1年以上の期間借りることのできる長期借入金がある。

フランチャイズFCの収支の見込み

④「フランチャイズFCの売上高」

 フランチャイズFCの事業を始める前から1年分の正確な収入額を計算することは困難である。フランチャイズFCの準備作業として、小売業では予定の店舗の広さ、商品構成、客単価(飲食業では席数、回転数、客単価)から営業日数、立地を考慮して予測することになる。この点についてはフランチャイズFCののデータを利用したり、経営コンサルタント等専門家の指導を受けることをお勧めする。

⑤「フランチャイズFCの売上原価」

 フランチャイズFCの小売業では商品代、飲食業では材料費等、サービス業では外注費等が該当する。

⑥「フランチャイズFCの売上総利益」

 フランチャイズFCの売上高から売上原価を引いたものである。通称「粗利益(アラリエキ)」と呼ばれている。

⑦「フランチャイズFCの販売管理費」

 フランチャイズFCの事業を行うにあたり、営業や販売、一般管理に掛かる費用を言い、全費用のうち売上原価を除いたもの全てと考える。具体的には、役員報酬、人件費、地代家賃、広告宣伝費、ロイヤルティ、支払利息、減価償却費等がある。

⑧「フランチャイズFCの営業利益」

 フランチャイズFCの売上高から売上原価と販売管理費を引いたものである。

⑨「フランチャイズFCの税引後利益」

 フランチャイズFCの法人等の税金(通常は税引前利益の約40%)を営業利益から引いたものである。
※なお、性格には営業利益の後に営業外収益をプラスし、営業外費用を差し引いた経常利益がある。さらにその後に、特別収益をプラスし、特別損失を差し引いて税引前利益となる。しかし、開業前の計画段階では、営業利益を税引前利益とする方法で良いであろう。
なお、支払利息については、営業外費用として計算する方法もあるが、中小企業の場合は販売管理費として計算することが現実的であり、ここではその方法をとっている。

フランチャイズFCの返済計画と資金調達

⑩フランチャイズFCのキャッシュフロー(返済財源)

 実際に手元に残る資金で、フランチャイズFCの借入金返済の財源となる。税引後利益と減価償却費が該当する。なぜ減価償却費が返済財源かというと、費用として収支計画のなかで計上しているが、実際には、現金支出はしていないので資金として残っているからである。

⑪「フランチャイズFCの返済額」

 金融機関から借り入れた資金の返済する金額を返済額という。

⑫「フランチャイズFCの差引過不足額」

 フランチャイズFCの返済財源と返済額の差額がプラスであれば資金が残り、内部留保として他に活用することができる。マイナスであれば、その対策が必要になる。

⑬「フランチャイズFCの別途資金調達計画内容」

 フランチャイズFCの差引過不足額がマイナスの場合、当初の資金計画以外に資金計画が必要になる。黒字基調になるのが一般的に2~3年と言われている。創業当初は非常に資金繰りが厳しいことも想定されるため、スタート時点で余裕資金を持っておくという別途資金調達策を講じておくことが望ましい方策である。

フランチャイズFC事業計画書の構成・内容

 フランチャイズFCの事業計画書の様式はいろいろあるが、一般的に事業予定の概要を文章で表現する部分と、その事業にかかる資金や収支を金額で記入する部分の二部構成になっている。

フランチャイズFCの事業概要

①「フランチャイズFC企業の形態」

 フランチャイズFCは個人経営が一般的であるが、企業形態として株式会社、有限会社等の法人の場合もある。どの形態を選ぶかは、それぞれメリット、デメリットがある。

②「フランチャイズFCの開業予定日」

 許認可や資格など取得の状況を考慮して、余裕を持ってフランチャイズFCの開業予定日を設定する。

③「フランチャイズFC企業の名称」

 看板はフランチャイズFCチェーンの名称となるが、独立した企業としての社名が必要である。

④「フランチャイズFCの資本金」

 資本金は法人の場合、株式会社1000万円以上、有限会社は300万円以上が必要である(新規創業者については最低資本金規制特例がある)。

⑤「フランチャイズFC事業の予定場所」

 小売業、飲食業、サービス業それぞれ店舗立地は重要である。

⑥「フランチャイズFCの予定従業員数」

 フランチャイズFCにかかる費用のうち人件費は大きなウェイトを占める。フランチャイズチェーン加盟にあたっては、事業規模と従業員数(正社員・パート・アルバイトとも)を勘案して慎重に考える必要がある。

⑦「フランチャイズFCの業種」

 フランチャイズFCの業種とは、通常、小売業、飲食業、サービス業と記入する。が、加えてコンビニエンスストア、居酒屋、クリーニング業と具体的に記入する。

⑧「フランチャイズFCの提供する取扱品・主製品又はサービス」

 フランチャイズFCで取り扱う商品・サービスを扱い比率の高いものから具体的に記入する。

⑨「フランチャイズFC創業する目的や動機」

 フランチャイズFC創業する場合、誰でも目的、動機や思い入れはあるので自分の気持を忠実に記入する。

⑩「フランチャイズFC事業の経験」

 フランチャイズFC事業について経験があれば実績を記入し、フランチャイジーとしてフランチャイザーの研修実績又は研修予定を記入する。

⑪「フランチャイズFCの強みやセールスポイント」

 フランチャイズFCから提供される商標、ノウハウ等を含むフランチャイズFCチェーンパッケージについて強みを確信および確認する意味で記入する。

⑫「フランチャイズFCの仕入先・販売先(顧客層)」

 フランチャイズFCの仕入先はフランチャイズフランチャイザー又はフランチャイザー指定の業者からか、独自仕入方式なのかを確認し仕入先を具体的に記入する。販売先は顧客ターゲットを誰にするかを記入する。

⑬「フランチャイズFC事業の全体像」(事業アピールおよび事業の強み・特徴)

 フランチャイズFC事業の全体像を記述、図、または一連の流れで把握できるように表現する。これは自分自身のイメージを固めると共に、関係者の理解を得やすくしフランチャイズFC事業をアピールするメリットがある。

フランチャイズFC作成の事業計画書の見方

 フランチャイズFCが、立地、店舗の規模、その他の条件を考慮してフランチャイズFCの事業計画書を作成し提示してくれるケースがある。この場合、フランチャイジーを増やしたいというフランチャイズFCの意向が働き適切さを欠くことがある。フランチャイズFC加盟希望者は、フランチャイザーのこのような意図を考慮して説明を聞く必要がある。なお、平成14年4月の独占禁止法のガイドラインの改正により「予測売上げ又は予測収益を開示する場合には、根拠ある事実、合理的な算定方法に基づく必要があること及びこれらの根拠となる事実、算定方法等を示す必要がある」となった。

フランチャイズFC事業計画書のチェックポイント

①フランチャイズFCの「予想売上高」と「予想収益」は適切か

 フランチャイズFCの数字の根拠となる事実、算定方法、他店と比較するなど合理性を欠いていないか等を確認することが必要である。

②フランチャイズFC投資費用がもれなく計上されているか

 フランチャイズFCの加盟金、保証金、物件取得費、設備資金(店舗改装費、機器導入費)等がもれなく計上されているかチェックすることが重要である。

③フランチャイズFCの経費がもれなく計上されているか

 フランチャイズFCで月々支出する経営者(役員)報酬、人件費、地代家賃、ロイヤルティ、広告宣伝費、支払金利、減価償却費(借入金返済の原資となる)及びその他経費が漏れなく計上されているかチェックする。特に減価償却費は、利益を大きく見せるために計上いないこともあるので、必ず計上して損益を見るようにする。

④フランチャイズFCの資金計画は適切に行なわれているか

 フランチャイズFCを始める場合に全額自己資金の場合は問題ないが、借り入れをして経営をする場合が一般的であるので、売上高に基づく利益・減価償却費と返済金のバランスが適切であるかチェックする。

⑤フランチャイズFCの投資資金の回収年数は何年か

 フランチャイズFCへの投資額は何年で回収できるか確認することと、類似の店舗と比較して妥当な年数であるかチェックする。

自らフランチャイズFC事業計画書を作成する場合のポイント

 フランチャイズFC提示の事業計画書を鵜呑みにするのではなく、自らも作成することが望ましい。そのポイントは次のようなものである。

①フランチャイズFC事業計画書作成のコツ

 フランチャイズFCの事業計画書作成に当たっては、次のことについて配慮する。

・事業目的・内容およびその全体像が見えるようにする。
・自分が理解できる言葉、数字で表現する。
・資金計画、収支計画等の策定に当たり過大評価または過小評価は避ける。

②5W2Hのキーワードでアイデアやイメージを整理
・Who 誰が [組織、要員、人員計画]
・What 何を [商品、サービス、形状、品質]
・Where&Whom どこで 誰に [販売拠点、地域戦略] 26
・How どのように [販売方法]
・Why 何のために [市場環境、顧客ニーズ]
・When いつ [開始時期、達成時間、中長期計画]
・How much いくらで [投資計画、運転資金、売価、経費]

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