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05フランチャイズFCの財務状況調査の最近のブログ記事

「中小小売商業振興法」及び「フランチャイズFC・システムに関する独占禁止法上の考え方について」(いわゆる「独占禁止法のガイドライン」)により、フランチャイザーは契約前に、いわゆる「法定開示書面」言われる企業や契約内容の概要やフランチャイジー運営に関する取り決め等について、加盟希望者に対し開示することを求められている。

 この「法定開示書面」の内容が、2002年(平成14年)4月に改正され「フランチャイズFC事業者の直近3事業年度の貸借対照表及び損益計算書」が開示事項として追加された。これを利用して、どのフランチャイズFCが財務上優れているのかを比較するのに以下の①~④の項目が役に立つ。一般的に、企業の財務体質は成長性、収益性、生産性、安全性の4側面を分析し判断する。

 ただし、財務状況はフランチャイズFC企業の成長(年齢)ステージにより判断基準が異なることに留意する必要がある。事業経過年数が少ないフランチャイズFC企業は成長性や生産性は良好であるが、収益性や安全性は低い場合が多い。逆に、老舗フランチャイズFC企業は安全性は良好であるが、成長性は低い場合が多い。したがって、各データを断片的にみて判断するのではなく、成長性、収益性、生産性、安全性の4側面を総合的に分析して判断することが望ましい。

 フランチャイズFCの成長ステージは、業種・業態や市場規模によって異なり、明確な規定はないが、概ね次のように区分できる。

フランチャイズFCの成長ステージ区分

スタートアップ期:5店未満
アーリーステージ期:20店未満
ミドルステージ期:50店前後
レイターステージ前期:100~300店
レイターステージ中期:300~500店
レイターステージ後期:500店以上

フランチャイズFCの成長性

 フランチャイズFCの売上高前年対比率や店舗数増加率が一般的であり、毎年プラスになっていることが望ましい。ただし、フランチャイズFCのアーリーステージ期には、前年比200%や300%等の急成長もありえる。

フランチャイズFCの収益性

 フランチャイズFCの売上高対営業利益率、売上総利益率(粗利益率)、総資本対経常利益率が代表的である。なかでも、総資本対経常利益率は企業の本業による利益状況を表し、大変重要な指標である。しかし、フランチャイズFCのスタートアップ期では売上高も少なく投資資金の負担が大きいため、低い数値の場合も多い。

フランチャイズFCの生産性

 フランチャイズFCの従業員1人当り売上高や坪当たり売上高などである。フランチャイズFCのスタートアップ期やアーリーステージ企業は、従業員も少なく、また好業績店が中心なので良好な場合が多い。

フランチャイズFCの安全性

 フランチャイズFC企業の対外的支払の可能性等の資金運用状況を示す指標で、自己資本比率、流動比率、固定長期適合率が代表的指標である。一般的には、フランチャイズFCのレイターステージ企業は過去からの蓄積もあり、良好な数値を示す場合が多いが、フランチャイズFCのスタートアップ期やアーリーステージ期では投資へ負債の比重も高く、フランチャイズFCのミドルステージ期以降の企業とは単純に比較できない。

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